当サイトのユーザーさんに「ファストフードは美容と健康に良い」と考えている方はまずいないでしょう。
当サイトとしては、ファストフードもたまに食べるのであれば問題ないという考えですが、それが習慣になってしまうとさすがに良くありません。
その「良くない」ことがよくわかる体験談を、ハリウッド女優として活躍したキャメロン・ディアスさんが自身の著書「ザ・ボディブック」で紹介されています。
「キャメロンディアス丼」なんてオートミールレシピを考案するほど健康的な食事を実践するディアスさんですが、学生時代は放課後に必ずファストフードを食べる時期があったそうです。
そのため肌コンディションの悪さに長期間悩むことになります。
どんな不調が起きたのか、またいかに改善していったのかを「ザ・ボディブック」から抜粋して紹介します。
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※試し読み・Kindle版あります
ファストフードを食べるのが習慣だったディアスさん
ディアスさんの場合、特にファストフードを口にしやすい環境だったといえそうです。
というのも・・・
実は、私はファストフードをよく知っています。10代のころは、ファストフードが大好きでした。
中学のころには友達の兄がハンバーガーショップで働いていたので、いつもこってりソースのハンバーガーをひとつおまけしてくれました。
毎日放課後になるとハンバーガーを2つ食べながらコーラを飲み、そんな生活を3年間続けていました。
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「毎日ハンバーガー2つ」はさすがに食べすぎではないでしょうか?
ファストフードの本場アメリカではそれほど珍しくないのもしれませんが、結果的にディアスさんには良くない影響を及ぼします。
肌が最悪の状態に 隠す化粧や強い薬を試しても
その習慣はさっそく肌の状態に反映されます。
そんな食生活をしているうちに、肌が最悪の状態になりました。とても恥ずかしかったので、肌荒れを解消するために思いつくことはすべて実行しました。
化粧をして肌荒れを隠そうとしましたし、薬で治そうともしました。かなり強い処方薬も試しましたが、どれもあまり効果はありませんでした。
高校時代はずっとニキビがひどく、20代になってモデルと女優の仕事を始めてからもまだ悩まされていました。カメラの前でそれを隠すのは至難のわざでした。
私はつくづく自分が嫌になりました。
これほど辛い目にあっても、食習慣は変わりませんでした。
しかし、私はファストフードを食べつづけていました。食事が肌の状態に影響しているなんて思いもしませんでした。
何も考えず、慣れ親しんだ食生活を続けていたのです。
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食習慣がそのままなので、肌の状態も悪いままでした。
当時のディアスさんは食事には無頓着だったといえるでしょう。
食事の改善が肌コンディション改善のきっかけに
最悪だった肌の状態を改善に向かわせたのは、薬でも化粧でもありませんでした。
私の肌荒れは、20代後半でファストフードをやめて再び自炊するようになるまで続きました。
食生活を見直して加工食品を自分の体の中に入れるのをやめたとき、興味深いことが起こりました。
肌がきれいになったのです。ニキビが完全に消えたわけではありませんが、かなりよくなりました。
振り返ると、錠剤や塗り薬のような処方薬はまったく必要なかったのです。肌に腹を立てたり自分に失望したりする必要もありませんでした。ただ、自分の体の声に耳を傾けさえすればよかったのです。
肌荒れは「本来の機能を果たすために必要なものを与えて!」という体からの警告だったのです。
自然食品を食べるようにして、塩分と糖分を多く含んだファストフードを控えはじめると、私の体は徐々にバランスを取り戻し、肌がきれいになっていきました。食生活を改善したおかげで、肌が劇的に改善したのです。
変わったのは肌だけではありません。お腹の調子がよくなり、以前よりも活動的に過ごせるようになりました。見た目だけでなく、気分もよくなったのです。
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こうした経験からディアスさんは食事や栄養に興味を持つようになりました。
いまでは食事に対する考え方が昔とは根本的に変わっています。
加工されていない「本物の食べ物」を食べる
美容と健康のために、私たちはどのようなものを食べればよいのでしょうか?
ディアスさんの考えはこうです。
健康になりたいなら、質がよくて、自然な、本物の食べ物を食べましょう。
まずいものを我慢して食べる必要はありません。おいしくて、しかも体にいい食べ物を選べばいいのです。
「本物の食べ物」と聞くと何やら貴重なもののようですが、実際は一番シンプルというか、最も手に入れやすい食品です。
「本物の食べ物」とは、工場で加工されていない、大地で育った食べ物のことです。つまり、ファストフードや加工食品を避けて、できるだけ自然に近い状態の穀物や野菜を選ぶということです。
ファストフードと加工食品はもともと食べ物だったかもしれませんが、店頭で見かけるころには合成保存料が添加され、人工着色料で明るい色をつけられ、偽物の風味をたっぷりつけられ、「本物の食べ物」ではなくなっています。
これは真剣な話です。
私はこれらの「食品」を食べ物とはみなしません。なぜなら、食べても健康にはなれないからです。実際、これから学ぶことになるとおり、ファストフードと加工食品は本当の意味で空腹を満たすことすらできません。
言い換えるならできるだけ加工度の低いものを食べるということですね。
「おばあちゃんが知らない素材が含まれているものは食べない」という基準もありましたね。
ファストフードはあくまでたまに食べるものであって、やはり習慣としてはできるだけ”本物の食べ物”を口にしたいものです。
「ザ・ボディブック」や、ディアスさん考案のオートミールレシピ「キャメロンディアス丼」動画(下参照)もチェックしてみて下さい。