料理研究家の浜内千波さんは、30代半ばごろまで体重が100kgを超えていました。
当時から料理教室を開いていた浜内さんは、「味を知ることが料理の神髄」と考え、ひたすら食べていたそうです。
しかしある日、「この体型では、健康的なレシピを作る料理研究家には見えない」と気づきます。
それからは、現在のような野菜中心の食事に変えました。
その結果、なんと50kgものダイエットに成功したのです。
身長は173cmで、いまもスリム体型を維持しています。
本人いわく
「決して無理なダイエットはしていません。単に食事を変えただけ」
なのだそうです。
世の中には「牛乳は不健康」との意見もありますが、浜内さんは「健康の秘訣は牛乳を飲むこと」として、積極的に飲むよう勧めています。
たんぱく質とカルシウムを同時に、手軽に摂取できるからです。これら二つの栄養素は、年をとると特に不足しがちです。
「牛乳は脂肪分があるので太る」と心配するむきもありますが、浜内さんによると
「乳脂肪は他の油脂分と比べて体内で燃焼されやすいので、身体に蓄積しにくい」
そうです。
スーパーに行くのが辛い高齢者は宅配サービスを利用すると毎日継続して飲めるので、健康習慣が続きやすい、と考えています。
牛乳を勧めていることからもわかるように、浜内さんは健康維持のためにたんぱく質を重視されています。
1日あたりのタンパク質推奨量は、18歳以上で
男性60グラム
女性50グラム
です。
これを満たすには、ステーキなら1枚(300グラム)は食べる必要があります。高齢者にはちょっとキツい量なので、浜内さんは牛乳も飲むよう勧めているのです。
現代人にありがちな、食への無関心を、次のような言葉で戒めています。
「何も考えない食生活を続けるのは、病気のスイッチをどんどん押すようなもの。必ず身体にしっぺ返しがきます」
浜内さんは「徹底的な掃除も私の健康法」と考えており、休日は朝からずっと掃除をしています。
まずは自宅を6時間、次に事務所や教室を念入りに掃除をします。
身体を動かすことにもなり、気分もスッキリで、「心のお掃除にもなる」のだとか。
このコンテンツはMSN産経ニュース
プロフェッショナルに聞く私の健康管理法
料理家 浜内千波さん
sankei.com/special/seikatsu/
を参考にしました。
石川亜沙美さんのゾーンダイエット
女優でモデルの石川亜沙美さんは07年の1月に男の子を出産しました。
妊娠してから体重が11kg増えましたが、ゾーンダイエットによりベストの体重まで戻しています。
07年11月に開かれたゾーンダイエットのイベントでは非常にスリムな姿を披露していました。
ゾーンダイエットはアメリカの化学者バリー・シアーズ博士により考案されたダイエット法です。日本では「4・3・3ダイエット」と呼ばれることもあります。
オリンピック選手のほか歌手のマドンナ、俳優のブラッドピット、クリントン元米国大統領や故ヨハネパウロ二世も実践していました。
ゾーンダイエットの「ゾーン」とは、「体内のホルモンバランスが理想的な状態」を指しており、ゾーンダイエットでは「適切な食事を摂って体のホルモンバランスを整える」と考えます。
ゾーンダイエットのポイントの一つに「炭水化物の摂取量を抑える」というものがありますが、低炭水化物ダイエットのように炭水化物をカットする(ゼロにする)ことはありません。
「炭水化物も脂質やたんぱく質と共に正しい比率で摂る」という考えです。
具体的には、一食のカロリー比率を炭水化物 4:たんぱく質 3:脂肪 3の割合で摂取するのです。
(厚生労働省の調査では、日本人の平均的な比率は炭水化物 4 : たんぱく質 1で、ゾーンダイエットの基準にはたんぱく質がやや足りないという結果が出ています)
ゾーンダイエットでは、このバランスを守っていれば食事のカロリーはあまり気にしません。そのため空腹でダイエットを挫折することが少ないとされています。
また、このバランスの食事を続けていると生活習慣病をはじめとする病気全般にかかりにくくなるそうです。
炭水化物を減らすことだけを意識する低炭水化物ダイエットと違い、ゾーンダイエットで上記のバランスを満たす食事を続けるには、食材の栄養知識が必要になります。
ゾーンダイエット関連の書籍には献立早見表などが付属しているものもあります。
一般的な傾向として、現代女性はたんぱく質が不足がちなようです。また、バランスを考えると脂肪分を極端にカットしてしまうのは良くありません。
ちなみに石川さん(身長178cm)は納豆が大好きなんだそうです。
・4・3・3で太らない レストラン「Zone」の美食レシピ