「過度のストレスは、冷えの原因になる」という話を聞いたことはないでしょうか。
ストレスを受けると自律神経の交感神経が優位になり、血管が収縮します。
すると血流量が減少し、身体の冷えを引き起こすのです。
ストレスが強すぎても弱すぎても冷えの原因に
それでは、ストレスと無縁の「楽な」生活だと低体温は防げるのでしょうか?
実は、楽しすぎの生活でも低体温の原因になります。
というのも、楽な生活では副交感神経が優位になり、血管が緩く広がってしまいます。
血管は広がり過ぎても血流は悪くなるのです。
太いパイプと細いパイプに、同じ力で液体を押し出すと、太い方は勢いがゆるやかになります。パイプが血管、液体を押す力を心臓の拍動と考えて下さい。
細いほうが勢いよく流れるわけですが、かといって(過度なストレスで)細すぎては流れにくくなってしまいます。
太すぎず細すぎず、ほどよい太さが大事なのです。
これはまさに、交感神経と副交感神経のバランスの重要性そのものです。
ストレスを受け過ぎるのも、リラックスし過ぎるのダメ、何事もホドホドに、とは体温に限らず健康トピック全般に通じる考え方ではないでしょうか。