O脚に悩んでいる女性は多いようです。
脚は目立つ部分で露出することも多いので、ファッション面からも重視されるパーツです
それだけに脚の形に自信が無いと悩みも深くなるようです。
このコンテンツでは、O脚改善に役立つ内容をまとめています。
O脚改善には時間がかかる
O脚は、それまでの生活習慣などの影響で骨格が作られた状態ですので、短時間で改善することはできません。(O脚の90%は後天的なものなのだそうです)
幼児期ならばまだしも、成長して固まってしまった骨格を矯正するのはかなりの根気を必要とします。
歯並びを矯正するイメージに近いのではないでしょうか。
いろんな情報を見ても、「すぐにO脚が改善されて、それが持続します」といったものはありません。
運動やストレッチなどを地道に続けて、じっくり腰をすえて矯正していく心構えが必要になります。
脚の筋力アップ O脚を防ぐエクササイズ
O脚を改善するために「安静にしましょう」という意見はありません。
ストレッチ、スクワット、エクササイズなど脚を積極的に動かす内容ばかりです。
例えば…
・あおむけに寝た状態で片脚のヒザを胸にひきつけるエクササイズ
・足の裏の筋肉を鍛える(これは外反母趾を予防する意味もあります)
・力士はO脚だと危険なので股割などの開脚運動を行う
…などなど、いろんなものがあります。
ネットの情報に目を通していくと、O脚の原因として「脚組み」を挙げているサイトが多いことに気付きます。
O脚に限らず「体が歪んでしまう」という理由から、脚組みは良くないという主張ばかりです。
脚組みは脚の筋力不足により引き起こされます。筋力が弱まると無意識に脚を組んでしまうのです。
これを予防する意味でも、脚の筋力アップは効果的です。
最近流行している乗馬運動マシンでは「乗馬運動がO脚改善に効果がある」とCMしている製品があります。
マシンを使っての乗馬運動を一定期間(1回15分から30分、週4回、24週間)モニターに行ってもらったところ、両膝の間隔が減少する効果が認められたそうです。
乗馬運動では、股関節内転筋力をはじめとする股関節、大腿、膝の筋力がアップしました。
O脚だけでなく腰痛も改善しています。
運動を習慣にして脚を積極的に動かし、脚の筋力をつけるとO脚を改善する助けになってくれるのです。
体のゆがみを生む動作・クセ 頬杖や脚組みを止める
「脚組みはO脚の原因になるので良くない」と紹介しました。
その他、脚の美容によくないとされるクセ・動作として次のようなものがあります。
・猫背
・正座から脚を崩す横座り、あるいは正座からひざ下を外側にずらして腰を床に落とす座り方(一般に女座りと呼ばれている座り方)
女性アナウンサーがよくやっている、イスに座って両脚を揃えて斜めにする座り方も良くありません。
これらの姿勢が良くないのは、体を歪ませる動作だからです。
つまり「左右どちらかに偏っている」または「前後どちらかに偏っている」姿勢になっているわけです。
体のゆがみは万病の元でもあります。
血液循環を阻害するため肩や腰、生殖器など全身に悪影響を及ぼすのです。
「左右どちらかに偏っている」という意味では、「利き腕(あるいは利き足)だけを使い続けることも体のゆがみを生む原因になっている」という意見があります。
ちょっと厳しすぎるようにも思えますが、使い方が偏っているのは確かです。利き腕だけを長時間使うことが多いのであれば、意識して逆の腕を使ってみてはいかかでしょうか。
ものを食べるときに口の片側だけで噛むのも良くありません。
ちょっと意外ですが、口内の偏りは全身のゆがみを誘発するのです。奥歯の虫歯などは早めに治療するべきです。
O脚を防ぐという話からちょっと逸脱した感もありますが、左右のバランスを意識して体を歪ませない生活は、脚だけでなく全身の調子を整えてくれるのです。
歩く 立つ 座る 日頃の姿勢を整える
上の内容と重なる部分もありますが、こちらのほうが日常での意識をより要求されます。
具体的には、歩いている時、座っている時、立っている時の姿勢を正すということになります。
ウォーキング健康法で支持を集めているデューク更家さんも、「ウォーキングでO脚を治す」ことを提唱されています。
ネット上にも「モデルウォークはおすすめ」という意見を目にします。
道を歩く時はもちろん、階段の上り下りもモデルウォークをやるのです。
具体的には
・お腹を引っ込める
・一直線上を歩く
・できれば大股で
・つま先をまっすぐに
・着地するときはかかとから着地し、体重は→土踏まずの外側→小指の付け根→親指と移動させる
といったことを心がけます。
モデルウォークをあまり派手にやってしまうと周囲から浮いてしまいますが、上のことを心がけるだけであればそれほど違和感は無いはずです。
座っている時・立っている時も良い姿勢を意識してみましょう。
とりあえずは背筋を伸ばすことだけを考えてみてはいかがでしょうか。
姿勢を良くする、というと簡単に聞こえますが、実は意外と難しいものです。
モデルウォークを始めても、それを歩くたびに実践するのは難しいですよね。椅子に座って作業をしていても、つい猫背になってしまいます。
「背中をシャンと伸ばそう!」と意識しても、その20秒後にはすでに前かがみになったりして…。
こうなると、意識して行う「トレーニング」と言ってもいいかもしれません。
ちなみに意識と言えば、女優の宮沢りえさんが「『綺麗になるんだ』といつも意識していれば実際に綺麗になる」という意味のことを言っているのをテレビで見たことがあります。
非科学的という意見があるかも知れませんが、個人的には結構重要なことだと考えています。
意識すること自体はお金も労力もかかりませんが、意識し続けることはなかなか難しいものです。
トレーニングと認識して、可能な限り意識してみましょう。
足に合った靴を履く
まず、O脚を改善したいならハイヒールはおすすめできません。
ハイヒールは膝に負担をかけるのです。
特に膝の内側に体重がかかり、場合によってはひざを痛める原因にもなります。(これはイギリスの医学誌ランセットでも警告されています)
ましてや少しO脚気味だと、さらに膝の内側に体重がかかります。脚を外側に開く力が常に働くのでO脚がますます進行してしまうのです。
O脚に良い靴はなんといってもスニーカーです。
歩く機会が多いのであればスニーカーをおすすめします。
仕事などで使うフォーマルな靴であればとにかくヒールの低いタイプを選びます。
履いてみて不安定さを感じるようであればヒールが高すぎると判断して良いでしょう。
O脚を補正するための足底板というものがあります。
靴の中に入れる中敷のようなもので、外側が高くなっており、膝が外に広がるのを抑えます。足首を固定するタイプも開発されています。
足底板は外反母趾の矯正に使われることが多く、足底板の作成には健康保険が適用されます。
この原理と関連して、普段履いている靴底の外側が減っている場合は体重が外側にかかっている、つまり脚が外側に開き、O脚気味あるいはガニ股になっていると考えられます。
膝や足首に負担がかかっているため、疲れやすい歩き方です。腰をいためる可能性もあります。
理想的な歩き方をしている場合、靴底の親指周辺、かかとが減ります。