エステなどで「小顔にするためにあまり歯を噛みしめない方がいい」と言われることがあるそうです。

顔を小さく、あるいはアゴを細くするために、噛みしめる動作は良くないというわけです。


食いしばるほど噛みしめる必要は確かに無いと思いますが、食事中に噛む回数が減ってしまうのは避けるべきです。
 

 
噛まないことによる弊害のほうが多い」のです。
 
しっかり噛むことは健康な体を作る基礎中の基礎です。
 
「噛みしめる」動作は必要ありませんが、普通に食べ物を噛む動作まで少なくなる、あるいは柔らかいものばかり食べるようになるのは絶対に避けるべきです。
 
「食事中はなるべく噛まないように」と勧めてある健康法があるでしょうか?
 
噛む動作が少なくなると確かにアゴは細くなるかもしれません。
 
しかしそのために考えられる弊害を思いつくまま書いてみると…

歯並びが悪くなる 脳への血流が減る かみ合わせが悪くなる 唾液分泌量が減る 免疫力が弱くなる 内臓に負担をかける 摂取する栄養が偏る 食事が早くなるので肥満につながる

 
などなど。
正しい歯並びが揃うには、ある程度のあごの大きさが必要です。
 

 
たとえ小顔になっても、歯並びが乱れてしまっては意味がありません。
 
噛まないことによる弊害は大きく、全身に悪い影響をおよぼしてしまいます。
 
健康と引き換えにしてまで細いアゴ・小顔が欲しい、というのはナンセンスではないでしょうか?