友利新医師が著書「美人科へようこそ」で、食べないダイエットの弊害を解説されています。

食べずにやせようとすると、コワイ悪循環のきっかけにもなるようです。

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美人科へようこそ!女医が教える本当の美容法
※サンプルを読む・Kindle版あります


同書の63~66ページから、一部を抜粋して紹介します。(この本は参考になりますよ!)
 

食べないダイエットは悪循環のきっかけに!

友利医師は「食べないダイエットは美人への遠回り」として、このように警鐘を鳴らしています。

食べなければまちがいなく痩せます。
 
でも、それで果たしてキレイになれるのでしょうか?キレイに痩せたいなら、食べずに痩せるのではなく、しっかり食べて栄養を摂り、代謝を高めて太りにくい身体になることが大切です。
 

食べないダイエットは悪循環のきっかけになってしまうのです。

食べないダイエットをすると、筋肉も水分も栄養も、ぜんぶ身体から抜けていきます。
 
そんなことを若い時から続けていると、30代あたりから代謝が落ちて、食べる量を減らしても痩せなくなってしまいます。
 
「今までは3日食べなかったら痩せたのに…」と焦り、さらに食べなくなる。
 
そして、ますます栄養不足になって、肌に栄養素が届かなくなり、ハリのないカサカサした状態になっていくのです。たとえ体重が減ったとしても、ボロボロの肌でよいわけがありません。
 

それでは、日々の食事でどのようなことを意識すればよいのでしょうか?

自分が何を口にしているかを意識する モデルさんの食べ方

食べながらキレイにやせるには、自分が食べるものに気を配らなくてはいけません。

キレイに痩せるためには、美しい肌を形成するのに必要なたんぱく質、良質な脂質、ビタミン・ミネラル類を一日三食の食事でまんべんなく摂るようにしましょう。
 
朝昼晩の食事を合わせてみて一日に必要な栄養素が摂れているか、がポイントです。
 
もし一回の食事で600キロカロリーを摂取するなら、その内容で一日に必要な栄養素をどれくらい摂取できるのか?
 
そんなふうに食事の中身を考える食生活こそが、健康的で太らない身体をつくるのです。本当にキレイになりたい!と思うのなら「食べないで痩せる」はもう卒業しましまょう。
 

この考え方は、まさにモデルさん達が実践しているダイエットなのです。

モデルさんたちは職業柄、たとえダイエット中でも常にキレイでいなくてはいけません。
 
そんな彼女たちは、まさにキレイになるダイエットを実践しています。一流のモデルさんたちは頭の中で、自分が何をどんなふうに食べたら太るのか、何をどう食べたら肌が荒れるのか、翌日むくむのか、ということをしっかり把握して食べているのです。
 
細くても肌がボロボロのモデルさんなんてプロ失格。彼女たちは、「食べない痩せ方」ではなく「太らない習慣」を身につけているのです。
 

こうした考え方は、友利医師自身の体験も基になっています。

友利医師「「ないものねだりより、あるものを磨く」自身の失敗から

最近の友利医師は、体重の数値をほとんど気にしなくなりました。

身長164センチの私のベスト体重は49キロです。
 
以前は、体重計の数字に一喜一憂していましたが、最近ではほとんど気にしなくなりました。
 
それは自分の体の持ち味は、極端な華奢さではなく、女性らしい身体のラインだという結論にたどりついたからです。

実は友利医師自身が無理なダイエットを経験していました。

中学生の頃、婦人科系の病気でホルモン治療をした副作用で、体重が15キロも増えてしまったことがあります。
 
親元を離れて沖縄本島の高校に進学した時には、「一日一食ハンバーガーセットだけ」というような、まちがったダイエットをしたり、モデル体型に憧れて無理なダイエットをしていた時期もあります。
 
体重計の数値が減っていく満足感は得られましたが、これでいいのかしらという気持ちは、その後もずっと抱き続けていました。
 

こうした失敗や疑問を経て、友利医師はある結論に達します。

そんなふうに迷いながら、20代後半になって、やっと私は気づいたのです。
 
コンプレックスを気にするよりも、自分の体型の長所である鎖骨のラインやウエストのラインを、さらに磨き上げればいいのだと。
 
「ないものねだり」ではなく「あるもの磨き」の身体づくり。
 
ありのままの自分を受け入れることが、自分を魅力的に見せるダイエットなのだと思います。
 

さすがに最近は絶食して痩せようとする人は少数派です。
 
しかしダイエットを意識する女性の場合、慢性的に何らかの栄養素が不足するケースは多いようです。
 
友利医師が指摘されている「自分が食べているものへの意識」は、一考に値するのではないでしょうか。